戦術より戦略が大事と知れよ。

戦術より戦略が大事と知れよ。

すうがくのじゅもん

じくちよ
*「おおじけんせ!
  よくぞ もどってきてくれた!
  わしは とても うれしいぞ。
*「そなたが つぎのシケンを
  うけるには
  あと もうすこしの
  けいけんが ひつようじゃ。
*「いがくぶに うかったときは
  わしに あいにくるようにな。
*「では ゆけ!
  じけんせよ!

戦術と戦略という言葉の違いがわかるだろうか。

戦うとか興味ありませんという人もいるかもしれないが、よく使用される例なので、知っておいて損はない。

戦術とは一つの戦場での勝敗を左右する策を指す。つまり、タイマンのケンカが強い弱いというレベルの策。

戦略とは戦争の勝敗を左右する策を指す。ケンカそのものではなく、誰がケンカが強いか弱いかといった情報を把握して、全体として勝つことを目指す策。

「正の実数であれば、相加平均相乗平均の関係式を使える」という知識は戦術レベルの知識。もちろん、これはとても重要で、そもそも強い兵隊さんがいなければ戦場で勝つこともできない。しかし、強い兵隊さんがいても、最適な配置ができなければ意味がない。

「こことここの同値を示して、この不等式を示せば、ここからここまでがつながるから証明終わり」というように問題全体の構造を把握することが戦略である。「こことここの同値を示す」「この不等式を示す」そういった戦術レベルの知識をたくさん知っていれば、戦略も立てやすい。しかし、いくら戦略的思考が得意な人でも、そもそも戦術レベルの知識(兵隊)が不足していれば、思考だけで問題を解く(戦争に勝つ)ことは難しい。

どちらも必要だが、どちらが大事かというと、間違いなく戦略のほうが大事である。勝てる戦(いくさ)を選ぶのも戦略、勝つために砦(問題)を捨てるのも戦略。ここが落ちたら負けという砦を死守するのも戦略。手持ちの戦術で何ができるかを把握すること、これは未習分野が多くても早めに意識したほうが良い。手持ちの戦術が増えれば増えるだけ戦いやすくなってゆくことを実感できるような勉強をしてほしい。

ただ解法暗記だけをして「よっしゃ、数学できたった! 」とか思っても、無駄だからね。少なくとも、いまの医学部合格のレベルには到達しない。

頭を使おう!