表面だけの理解は危険

以前、「関係代名詞は形容詞だ」と主張する生徒がいて、「いやいや、それはおかしい。形容詞節は導くけど関係詞そのものの働きは代名詞であり接続詞だ」ということをいくら話しても「関係詞は形容詞だ!」と、語気は強まるばかり。しまいにはこっちも「ちゃうわ!」と声を荒げてしまい、どうにも困り果てた記憶がある。

授業か参考書を読んだかで、「関係代名詞は絶対名詞にかかるから形容詞的な働きがある」ということを学んだのだろうと思う。でも、その単語単体で名詞にかかることができないので、形容詞とは言えない。そこらへんのことをうやむやに覚えたのだろう。たぶん、名詞にかかるから形容詞的なイメージがあるというのがわかりやすく、「代名詞って言うけど実は形容詞なんだ」みたいなインパクトと合わせもって記憶に刷り込んでしまったのだろう。こういうことはよくあって、とても危険だ。刷り込みが済んでしまうと、後から正しい知識で訂正するのにも無駄な労力がかかってしまう。

関係代名詞には、名詞にかかる形容詞節を導く接続詞の働きがあり、なおかつそれ自身が代名詞(名詞)となって節の要素を合わせ持つという働きがある。

「形容詞っぽい」というのと「形容詞である」というのは全く違うし、「形容詞節を導く」のも接続詞の役割だから全く違う。

英語は数学ほどの厳密さは必要ないが、この程度の厳密さは要る。文法をきっちりつぶすなら、「っぽい」「的な」という感じでまとめるのはやめよう。こういう表面だけうろ覚えで押さえるということをやってしまうと、わかったつもりになってしまうので、間違いが訂正されるチャンスに恵まれない。結果入試まで間違った知識を持っていくことになる。だから、独学で理論を学ぶのはやめた方が良いということになる。特に数学は絶対に授業(できれば僕の)を聴くべきだ。他科目も独学でやると変なクセがついて治らなくなるよ。

あと、英語の話に戻るけど、英語は最終的に口語表現、慣用表現などで文法を破壊されるので、よく使う言い回しは丸暗記するというのも何ら非効率な勉強ではない。むしろ、丸暗記した方が早いものもたくさんある。完璧主義者が理論的に学ぼうとするとそこらへんでこける。ある程度まで理論を学んだら、「ま・る・あ・ん・き」も立派な勉強法と思って欲しい。

理論的にやるなら徹底して厳密にやる。曖昧さは許さない。曖昧さを残すなら、そもそも丸暗記をする。

そこらへんをうまく使いわけて、勉強頑張っていこう!